三角形と比の定理
△ABCの辺AB,AC上の点をそれぞれD, Eとするとき、
①DE//BCならAD:AB=AE:AC=DE:BCである。
②DE//BCならAD:DB=AE:ECである。
※この定理はD, Eが辺BA, CAの延長上にあっても成り立つ。
定理の証明
①
△ABCと△ADEにおいて
DE//BCより、平行線の同位角は等しいので
∠ABC=∠ADE, ∠ACB=∠AED
よって2組の角がそれぞれ等しいので△ABC∽△ADE
相似な三角形の対応する辺の比は等しいので
AD:AB=AE:AC=DE:BC
②
Eを通りABと平行な直線をひき、BCとの交点をFとする。
△ADEと△EFCにおいて
DE//BCより平行線の同位角は等しいので∠AED=∠ECF
AB//EFより平行線の同位角は等しいので∠EAD=∠CEF
よって2組の角がそれぞれ等しいので△ADE∽△EFC
相似な三角形の対応する辺の比は等しいので
AD:EF=AE:EC
四角形DBFEは平行四辺形なので
EF=DB
よってAD:DB=AE:EC
【例】それぞれBC//DEである。
BC//DEより BC:DE=AC:AE=AB:AD
8:6=x:9
6x=72
x=12
8:6=7:y
8y=42
y=214
BC//DEよりAE:AC=DE:BC
6:10=9:x
6x=90
x=15
BC//DEよりAE:EC=AD:DB
6:4=8:y
6y=32
y=163
【確認】
BC//DEのときx, yの値を求めよ。
x=9, y=83
x=154
, y=283
三角形と比の定理の逆
△ABCの辺AB, AC上の点をそれぞれD, Eとする。
① AD:AB=AE:ACなら DE//BC となる。
② AD:DB=AE:ECなら DE//BC となる。
定理の証明
①
△ADEと△ABCにおいて
AD:AB=AE:AC, ∠Aは共通
よって2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しいので
△ADE∽△ABC
相似な図形の対応する角は等しいので
∠ADE=∠ABC
同位角が等しいのでDE//BC